2021年9月18日(土)に、鳥取専門書店「鳥取堂」は土曜特別営業イベント「とっとり来たなかぁ〜」を開催しました。鳥取民藝100年をテーマに鳥取関係本の拡大陳列販売。そして、鳥取民藝、タルマーリーパン、智頭町採れたて野菜、すなば珈琲、福間祐未アートの展示即売会を実施しました。
このコロナ禍、なぜ「用の美・民藝」に注目が集まっているのでしょうか。巣籠需要で在宅時間が多く「暮らし」を豊かにデザインすることに人々の関心が向かっていて、そして、県をまたいでの移動が難しい昨今、日本にまだ残されている伝統的な手仕事に触れることにより、地方を感じることができるからです。
鳥取在住の医師
吉田璋也が、100年前に
柳宗悦が作り出した
新しい美の概念「民藝」を現代の日常の生活に取り入れることを願い、日常の生活雑器を作っていた牛ノ戸窯で、その伝統を生かしながら自ら新しくデザインしたものを指導し製作させ、更に陶芸のみならず木工・金工・竹工・染織・和紙など多岐に渡る工人を指導し、デザイン・生産・流通・販売・消費に至る組織を作り上げたのです。工人の集団として「鳥取民藝協団」を、販売組織として「たくみ工芸店」等を次々と設立しましたが、これらの先駆的な活動は後になって
新作民藝運動と呼ばれ、吉田璋也は「民藝のプロデューサー」を自認するに至ります。
鳥取堂土曜日特別イベント「とっとり来たなかぁ~」では、在庫少ない希少な鳥取民藝品の展示販売をします。非売品もありますが、この機会に是非、民藝に触れて鳥取を感じて下さい。
■牛ノ戸焼 (うしのとやき)
昭和初期に衰退していた牛ノ戸焼を復興させたのは、民芸家の吉田璋也の指導と四代目の努力によるものでした。素朴な民芸調で太く堅牢なところに特色があり、主に日用雑器が焼かれています。
■因州・中井窯 (いんしゅうなかいがま)
昭和20年に登窯を築き、鳥取の民芸家、吉田璋也の指導を受け、現在久野恵一氏の指導により日本民芸館展に多数入選。用と美をテーマに真の民芸品を制作しています。使用する粘土は地元のもので釉薬は、黒釉、緑釉、白釉を主としています。
■因久山焼 (いんきゅうざんやき)
江戸時代の中期、明和年間(1764-1772)に、鳥取藩主池田侯に招かれた京都の陶工が築窯し、藩の御用窯として茶器などを焼かせたのが始まりといわれています。吉くから伝わる登り窯で焼かれ、わら灰効薬を使い独特の味わいを出しています。
■岩井窯 (いわいがま)
吉田璋也の民芸運動に影響を受け、陶芸を志し、昭和四十六年に岩井の地に開窯しました。全国への発信を目標に掲げ、北海遺から九州まで各地で作品展を開催しています。伝統的な技法を使いながらも常に新しい作品を発表し、現代の生活様式に合う提案をし続けています。
■国造焼(こくぞうやき)
明治23年創業。「国造焼」の名前は、鳥取県倉吉市不入岡の近くにある「こくぞうさん」と呼び親しまれている伯耆のみやつこを祀った大将塚にあやかっています。シンプルなデザインの食器を製作する一方、焼締窯変の壺などの美術工芸にも取り組んでいます。
たたら製鉄の流れを汲む、希少価値が高く入手困難な国産砂鉄を使った安来鋼を地金に挟み、手打ち鍛造された包丁。全国で一人で刃物を作り上げる職人は4人とも言われ、その中でも実質稼働されているのは、この大塚氏ひとりかもしれない。
タルマーリーのパンは、純粋培養菌を一切使用せず、酵母(イースト)も糀菌も乳酸菌も、野生の菌を自家培養して発酵させています。野生の菌でつくるパンの最大の魅力とは?≪小麦粉、塩、酵母、水≫というシンプルな材料だけであっても、酵母や製法によって食感や味わいが変わってくること。現在は酒種、レーズン酵母、ルヴァン、ビール酵母の4種類を使い分けています。そして、シンプルな材料だからこそ、小麦粉の3割は近隣で栽培された小麦を自家製粉して使用。新鮮な粉の香りと味わいは格別です。作り手にとっても、食べ手にとっても、創造的で楽しいパンを目指しています。
■鳥取のタルマーリーのパン取り置き可能
なかなか手に入れるのは難しいパンです。全て手作りで作っているコダワリのパン。パン好きには一度は食べてみたいと言うパンです。今回の鳥取堂営業、タルマーリー渡邉夫妻のご協力により、特別に横浜で販売できるようになりました。取り置きご希望の方は、店主名和佳夫までDM下さい。
平井鳥取県知事の名言「スナバはあってもスタバはない」。そのスタバがいよいよ全国進出と最後の鳥取出店のときに、開業したのが「すなば珈琲」。
■砂焼きコーヒーの試飲販売
鳥取砂丘の砂で焙煎した、ほどよい苦味、まろやかな味わいで、すなバーッと香りが広がります。
Uターンで智頭に戻った代表が改めて田舎の良いところを再認識したのとともに、寂れていく寂しさを感じ、「ここに暮らしながら私に何ができるのか」を考え、自分たちでできることを仲間と一緒に取り組みたいと
の思いからコミュニティ活動が始まりました。家族のために手間暇惜しまずつくっている安心安全旬のお野菜をおすそ分け。喜んでもらえることにつながりを感じ、が生きがいにつながっています。
■智頭の採れたて野菜の即売
智頭町の採れたて野菜だけなく、鳥取県産大豆を手作り麹で発酵させた味噌の販売もします。
米子市冨士見町の画家、福間祐未さん。非定型うつ病や線維筋痛症などの病気の悪化でいつまで描けるか分からない不安定な日々を送る彼女が、パリ国際サロンに出展した20号の大作を展示販売します。小作品や絵葉書等の展示販売もします。
このコロナ禍、首都圏から鳥取への移動は、難しいものとなっています。各市町村のパンフレットを集め、鳥取県の魅力情報に触れて頂きます。
本棚に収まりきらない100冊あまりの鳥取関係本を拡大陳列販売します。
鳥取専門書店「鳥取堂」土曜日特別営業イベント「とっとり来たなかぁ~」
【とき】
2021年9月18日(土)13:00~18:00
・みなとみらい線 馬車道駅 6番出口 徒歩3分
・JR京浜東北線 関内駅 北口 徒歩10分
・横浜市営地下鉄 関内駅 出口9 徒歩8分
【店主】
名和佳夫
1964生まれ 56歳
横浜市南区在住・尼崎出身伊丹育ち
鳥取県政アドバイザリースタッフ
日本PR協会認定PRプランナー
地域ブランディングコンサルタント
【連絡先】
鳥取堂:nawa@tottorido.com
店主名和:090-1546-2978